Keywordmapをご利用いただき、ありがとうございました。
先日SEOバルク順位の機能アップデートを行い、地域別の検索順位を取得できるようになりました。
地域別の検索順位とは?
現在のGoogleは、同じキーワードで検索する「場所」で検索結果が変化します。
上の図はキーワード「ラーメン」を東京都港区と神戸市で検索した際の検索結果ページです。
Googleローカルパックの検索結果はもとより、オーガニック検索枠も検索した地域に紐づく内容が表示されている事が分かります。
検索するユーザーの「場所」まで考慮して検索結果を生成する「ベニスアップデート」をGoogleJPでも2014年ごろから適用され始め、2018年の現在は様々なキーワードでベニスアップデートが適用されています。
地域に関わるキーワードほどベニスアップデートが適用される確率が高く、これら地域性が高いキーワードを対策している場合は、対象顧客を考慮し地域毎の順位を正しく把握する必要があります。
バルク順位の地域別SEO順位の使い方
Keywordmapのメニューバーから「バルク順位」をクリックします。
バルク順位の入力枠に「検索対象を選ぶ」というプルダウンメニューが表示されています。検索枠から対象となる地域名をローマ字半角英字で入力し、指定します。
指定できる地域は都道府県から市区町村まで指定する事が可能です。
レポート結果画面には、検索対象とした場所名が表示されます。
実際に地域毎にどの位の順位差分があるのか?
バルク順位を使って実際に地域ごとにどれほどの順位差分があるのか調べてみました。
調査に用いたキーワードは地域性が強いと思われる賃貸系キーワードから飲食系、ローカルビジネス系を選定しました。
また、最近は「近くの」系キーワードの検索頻度も増加している事から、近くの系のサジェストワードも調査しました。
対象地域は「日本全土」「東京都港区」「名古屋市」の3つを選択しました。
上の図は各地域毎の上位1位獲得Webサイトをグラフ化したものです。
港区や名古屋市の結果では、食べログが最も上位順位を獲得しているのにたいし、対象地域が「日本」全体を指定した場合はWikipediaが最も上位(1位)を獲得しているサイトになりました。
上は「日本」全体の検索結果でWikipediaが1位を獲得しているキーワード例です。
「ラーメン」や「カレー」など地域性が高いキーワードをWikipediaが1位を獲得している事が分かります。
検索対象地域が「日本」全体の場合、検索結果が地域別の結果にならない為、自ずと汎用性が高いWikipediaや辞書サイトが上位を獲得する傾向にあります。
地域情報が無い場合は、汎用的な検索結果が表示されており、Wikipedia(辞書的役割)のWebページが1位を獲得している。地域情報がある場合は、同じKWでも当該地域に関わるページを上位に表示している事が分かります。
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地域性が高いキーワードで対策しているサイトの場合、対策キーワードがベニスアップデートの影響を受けやすいにも関わらず、地域指定が無い「日本」で検索順位をモニタリングしていても、それは集客に影響するSEO順位を正しく把握できている事にはなりません。
ベニスアップデートの適用範囲が年々広がり、GoogleもテレビCMを使って「近くの」系キーワードでの検索を促進しています。
多くのユーザーがベニスアップデートで表示される「地域ごとに変化する検索結果」を当たり前と感じつつある現在、「近くの」系キーワードやビッグワードでの検索がより増加すると考えられます。
ベニスアップデートの適用範囲が拡大し、それに伴うユーザー検索行動が変化しつつある現在、SEOの検索順位モニタリング(レポーティング)もベニスアップデートとユーザー検索傾向の変化に合わせて行う必要性があるでしょう。